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2020年 11月 28日 私の学部について 熊編

こんにちは 

熊です。

私は今、東京理科大学理工学部で建築の勉強をしています。

皆さんは建築と聞いて、どのようなイメージをお持ちになりますか。

おそらく多くの方が、建築の内観や外観をデザインする。

高層ビルの免震装置を作る。

などなどが思い当たるかと思います。

今あげた例はどれも正解ですが、もちろんそれだけではありません。

それ以外にも様々な勉強をしています。

 

建築学科で学ぶ内容を知る上では、

建築の各専門分野について知ると非常にわかりやすいので、

本日は、どのような専門分野に分かれているのかをお伝えしたいと思います。

私の大学の場合ですが、建築学科は大きく5つのテーマで成り立っています。

①意匠 ②都市 ③構造 ④材料防災 ⑤環境

※大学や研究機関によってテーマの区切り方は様々です。

この一つ一つについて簡潔に説明します。

 

1つ目の意匠は、最初に述べた通り、建築物のデザインについて研究する分野です。おそらく一般の方が建築物を利用する上で最も印象に残る部分であり、快適な建築を作る上でとても重要な要素になります。

これが 建築学科=建築家養成所 という錯覚を生んでしまう原因かもしれませんね。

 

2つ目は都市に関する研究分野です。都市というものは、建築が集まることで形成されています。その一つ一つの建築の調和を図ることで、住みやすい都市に変わっていくわけです。

 

3つ目は構造です。冒頭に挙げたように免震技術などはこの分野での研究をもとにできています。地震や台風などにも負けないような構造の建物でないと、住む人は安心して生活出来ません。

 

4つ目は材料防災です。建築材料は昔も今も進化を続けています。18世紀末には鉄筋コンクリートが発明され、その後、鉄骨構造の建物も建つようになりました。現在では、木造による高層ビルまで建とうとしています。また、火災に対する安全性の検討もこの分野に重要な課題です。私の大学では防災の分野で火災安全に関する研究をしている研究室があります。

 

5つ目は環境です。当たり前ですが、建築物が消費する電力量は相当に大きいです。皆さんも生活をするのは基本的に建物内部ですよね。その建物の中でも最も多くの電力を使っている要素は空調設備と照明設備です。しかし、これらは我々の生活を快適にする上で欠かせない要素になります。そのため、建築環境の分野では、このような設備をいかに高性能にかつ省エネにするかを研究するというのが大きなスキームになります。

 

いかがでしたか?

皆さんの知らなかった建築学科の一面が垣間見えたにではないでしょうか。

ただし、私がここで述べたのは、建築学科での研究におけるほんの一部に過ぎません。

少しでも興味を持って頂けたなら、是非、皆さん自身でも色々と調べてみて下さい。

以上、熊でした。